最初つらつらmemoに書いていたんですが、長くなって読みづらいのでこっちに書くことにしました
アニメ81話感想、以下ネタバレありです


面白い、本当に面白いよ〜……!!!

ずっとキャラクターとして好きだったけど、今日のヒッチすごく良かったな…
アニの身の上話を聞いた上で、「帰っても瓦礫と死体しかないと思う」って言うの、残酷でとても良いなと思いました。今回の話は「この世界は残酷だ」の世界観を何度も感じたので余計に…
アルミンの「コニーに言うよ、君のお母さんはひっくり返ったままでもいいんじゃないかって!」のところもすごく残酷で苦しくて、でもとても好きなセリフなんだよね

残酷で良いとか好きとか言うと語弊があるかもしれないけど、でも本当に、進撃の巨人の作品全体に通じる「残酷さ」が辛くて苦しいんだけど、なんというか、そこに「世界の本音」みたいなものを感じてそこがとても好きなんだなと思う。ふつうは隠すような本音をサラッと言ってしまうからびっくりしてしまうし傷付くけど、嘘つかれるより楽だって思う。いっそ清々しくてそういうところ好きだって思う(何の話…?)

そしてEDがコニーとファルコで「悪魔の子」のインストゥルメンタルなの、やめてくれーーーってなりましたね…
81話で悪魔は誰の中にもいる、というところから今回のこの展開で、作中で誰よりもそこから遠い存在のように思えていたコニーにそれを思わせる演出に震えました。アニメってこういうのすごいなって思う。漫画を読んでいてニコロのセリフとこのコニーの行動を具体的に繋げて考えることはなかったのに、「悪魔の子」というタイトルの曲をそのシーンのバックグラウンドミュージックにすることで、そこが繋がっちゃうんだな… 原作になかった意図を持ってしまうこともあるかもしれないけど、アニメだから持ち得る力だなぁと思う。

そしてここからは本当にぼんやりと思ったことなのですが。コニーって主人公になり損ねた男の子、って感じするなぁって突然思いました。
「進撃の巨人」は「もう一人の主人公」と言える存在が多い作品で、私はライナーもそうだしヒストリアもそうだと思っているんだけど、今回アニメを観てコニーにもその感じを受けたんですよね。でも、その「もう一人の主人公」たちほど象徴的ではない。キャラクターとしての描かれ方・持たされた役割でそうは見えないけど、母親(と家族)の仇を討つために戦うという主人公相応の境遇にいるなって。
そう思った時、突然ネビルが思い浮かんだんですよね。ハリー・ポッターシリーズの……
ネビルは「たまたま”ハリー・ポッター”になり損ねた」男の子で、進撃の巨人は最後に最初から最後までエレンの物語だったことがわかるから、コニーとは違うと言えば違うんだけど。なんとなく二人が重なりました。主人公がエレン以外にあり得ない、という点で考えると、進撃という作品の特殊さをあらためて感じますね。
コミカルなシーン担当、おバカ担当の描かれ方だからあんまりそうは見えないんだけど、ここから来週描かれるアルミンとお母さんのシーンとそこからコニーの覚悟と成長がすごく良くて(言ってしまえば少年漫画的で)、「世界を救いに」で主人公!めっちゃ主人公!って大興奮してしまう。あ〜アニメで観るの楽しみだな……!!