『われら天より闇を見る』クリス・ウィタカーオーディオブックで、数ヶ月かけてこつこつ聴いてました(サブスク怖…)以下ネタバレあり #book続きを読む これ名ミステリーだって帯がついていたんだけど、ちょっとぴんと来なかった。すごくよかったです。ダッチェスが痛々しくてつらくて、彼女が「私は無法者だよ」って言うたびに苦しくなりました。彼女を守ってあげたいおとなたちはみんなこんな気持ちだったんだろう。無法者になんてならなくていい、憧れる必要さえないはずの年齢の少女が、これを言って自分を奮い立たせているのがつらかった。ほんとうに最悪な状況下にいたダッチェスとロビンだけど、周囲のおとなたちが悪くなかったのがよかった。ちょうど同時期にメルヴィン・バージェスの『ダンデライオン』を読んでいたので(ドラッグに落ちていく少年少女のはなし)、そちら側にいってもおかしくなかったダッチェスが彼女のままいられたのは、彼女の無法者の血だっていうのも皮肉だけどとてもよいと思いました。ラストはなんとなく読めてたことの種明かしという感じでそんなに驚きはなかったんだけど、別れて生きていくことになったロビンをこっそり見にいくダッチェスの章で涙が止まりませんでした。ダッチェスの「私は無法者だよ」と同じくらい、ロビンに向けて何度も繰り返される「あんたは王子様なんだから」っていう言葉がよかった…無法者と王子様、正反対の闇と光…箇条書き感想・ダークが悪い人間じゃないというのがかなり序盤からなぜか読めていて、これは作者の意図なのか?それともほんとうはどんでん返しにしたかったのか?っていうのはちょっと気になった。・日本語で読んでるとぴんとこないけど、スターという名前は原書だと随所随所ですごく印象的なんじゃないかなって思った(つづりがStarなのかは知らないけど)。ミルトンの「スターズを見るのが趣味だ」がわかりやすいけど、美しい星を眺める場面でかならずスターが浮かんでくるんじゃないかな。・ずっとそうといえばそうなんだけど、ウォークが最後の最後でただの傍観者だったって言う事実を突きつけられるシーンが無慈悲…って思った。本人もあきらめているけど、ウォークの人生を思うとさびしい。オーディオブックだとなかなか気になったところを覚えておくってことがむずかしいんだけど、一箇所だけブックマークしていたところがあった。まだ中盤で、ダークがウォークに「教会で君を見かけるが。なにを祈ってるんだ」って聞いて「正しく、ふさわしい終わりだ」って答えるシーンだった。この作品をよくあらわしている言葉だなって思った。畳む 2023.5.15(Mon) diary
友人の結婚式に行ってきました。もともとびっくりするくらいの美少女なのですが、きのうの花嫁姿もあまりの仕上がりっぷりに感動…!大好きなメンバーでひさしぶりに集まれて、当時と全く変わらない楽しさで、最高の結婚式でした。結婚式っていいですよね。8月におなじメンバーでもうひとり結婚式を挙げる友人がいて、友人として招待されるのはもうそれが最後かもしれない。ぬいエレリも一緒に参列してきました!※新婦了承済みです!ジャニオタのお友達も一緒で、彼女の推しぬいちゃんたちと並べて。このぬい、ちょっこりさんっていう名前らしくて、この体操座りポーズもこちらを見上げてくれる表情もめちゃくちゃかわいい…!こちらはべつの友達のアクスタ。最近のジャニのグッズいいですね。このクリアカード全パターンあって(ソロ、コンビの組み合わせ全パターン、全員集合)すべての需要が満たされる仕組み(?)になってるの素晴らしいなと思いました。遠近法で一緒に写ってる風に撮るの楽しかったです。#ぬい 2023.5.14(Sun) diary
サイトをHTMLテンプレートを使って再構築しました!先日ブログを書いたらいろいろ気になってきて、デザインを一部いじろうとしたのがいけなかった。もう一年以上もサイトをいじってなかったのでwordpressの使い方をすっかり忘れてしまい、もとに戻そうにもなんかうまく戻せなくなってしまい、もちろん理想の形にもできなくて、HTMLで全部作り直しました。もう和解は諦めた…さよならwordpress…そのためブログも新しく作り直し。今回の作業でお世話になったサイト様テキストエディタで個人サイトをつくろう! doにししファクトリーCGIとかわいいテンプレートをお借りしました、ありがとうございます!wordpressのメールフォームも使えないので(追記:URLは生きてた。本の奥付けの感想フォームはそのまま使えます)、waveboxに登録してみました。サイトの不具合などもここから教えていただけると助かります。原稿前にサイトの改装するとか、完全に試験勉強始める前に部屋の片付けする学生のやるやつ…#サイト改装 2023.5.10(Wed) info
※この記事は改装前に書いたものを移してきましたこちらでは大変お久しぶりです。ツイッター、メモの更新はしていましたが、サイトの日記はなんと半年ぶり…!本のページも一年くらい放置してしまっていたので、更新したりしました。ここのページをご覧になっている方がいるのかどうかわかりませんが(そしてここだけを見てくださってる方はゼロだと思うのですが)、昨年12月にDosen Rose Fes、3月に春コミに参加しました。スペースにお越しくださったみなさま、ありがとうございました!近況です。①6月のJUNE BRIDEに参加します新刊と、あとちょっとお楽しみ的なものを作りたいと思って奮闘中です。と言いつつゴールデンウィークまるまる一週間原稿ができず、あしたから頑張る(フラグ)みたいな感じになってしまっています。頑張る、あしたから頑張るぞ〜!前にツイッターにちょろっと載せたステッカーも作りたい、頑張ります。語尾が頑張りますになってしまうな…②ぬいがとってもかわいいですぬいを日常的に持ち歩くようになりました。とってもかわいいです。イベントでぬいのお洋服を買う楽しみをおぼえてしまって、イベントがますます楽しみになりました。最近インスタでかっこよくおしゃれにオタ活するおしゃれなオタクのお姉さんアカウントがたくさんおすすめで流れてくるようになり、まんまと憧れてしまっています。アクスタと一緒に写真撮るのも楽しそう。最近ほんとうにオタクが許される世界というか、推しのひとりやふたりいて当たり前みたいな空気感すごいですよね。オタクじゃないお友達に「推しがいてうらやましい、推しがほしい」と相談されたこともあります。オタクで毎日楽しく過ごさせていただいてるので、ほんとうにありがたいなって思います。③インプットを頑張っていますもともと趣味なので頑張るというのもおこがましいのですが、すこし前からインプットを意識的にするようにしています。昔よりもずっと自分ひとりの時間が少なくなって、原稿したりSNSを見たりしているとあっという間に時間が経ってしまい、エレリに関係ない読書をほとんどしなくなってしまったのをちょっとまずいなと感じたりしたので。インプットとアウトプットを同じくらいたくさんしたいです。もっと上手に小説を書けるようになりたい、と思っています。スポ根みたいでこんなふうに言うのもちょっと恥ずかしいのですが…そんなわけで、この春からは定期的に、昔通っていた研究室の読書会におじゃますることにしました。いまの自分では絶対に手に取らないであろうラインナップを読んでいますが、とても楽しいです。今日はトルコの歴史物語を読んでましたわたしはスティーヴン・キングが大好きで、特にキングの『書くことについて』という、タイトルそのままの書くことについてのエッセイがとてもお気に入りで、いつもそれをデスクのすみに置いていて目についたらぱらぱらめくっています。「たくさん読み、たくさん書け」を書くものの至上命令としている彼の書くことについての文章を読むと、よし頑張ろうという気持ちになります。もちろん彼のようには読み、書きはできないんですが。最後の彼の私生活における衝撃的な事件の話も含め、すごくおもしろいのでよかったら読んでみてください。書くことについて ミューズをあてにしてはいけない。まえにも述べたとおり、ミューズはことのほか偏屈で、おいそれとは力を貸してくれない。創作活動はウィジャ・ボードの占いでもないし、霊媒の口寄せでもない。配管工事や長距離トラックの運転と同じ肉体労働だ。われわれがしなければならないのは、毎朝朝の九時から正午まで、あるいは朝の七時から午後三時まで、自分がどこで何をしてるかをミューズに伝え続けることである。そうすれば、彼はいつかかならず姿を現わし、葉巻をくゆらせながら、あなたに魔法をかけてくれるだろう。(209)#book 2023.5.10(Wed) diary
オーディオブックで、数ヶ月かけてこつこつ聴いてました(サブスク怖…)
以下ネタバレあり #book
これ名ミステリーだって帯がついていたんだけど、ちょっとぴんと来なかった。
すごくよかったです。
ダッチェスが痛々しくてつらくて、彼女が「私は無法者だよ」って言うたびに苦しくなりました。彼女を守ってあげたいおとなたちはみんなこんな気持ちだったんだろう。無法者になんてならなくていい、憧れる必要さえないはずの年齢の少女が、これを言って自分を奮い立たせているのがつらかった。
ほんとうに最悪な状況下にいたダッチェスとロビンだけど、周囲のおとなたちが悪くなかったのがよかった。ちょうど同時期にメルヴィン・バージェスの『ダンデライオン』を読んでいたので(ドラッグに落ちていく少年少女のはなし)、そちら側にいってもおかしくなかったダッチェスが彼女のままいられたのは、彼女の無法者の血だっていうのも皮肉だけどとてもよいと思いました。
ラストはなんとなく読めてたことの種明かしという感じでそんなに驚きはなかったんだけど、別れて生きていくことになったロビンをこっそり見にいくダッチェスの章で涙が止まりませんでした。ダッチェスの「私は無法者だよ」と同じくらい、ロビンに向けて何度も繰り返される「あんたは王子様なんだから」っていう言葉がよかった…無法者と王子様、正反対の闇と光…
箇条書き感想
・ダークが悪い人間じゃないというのがかなり序盤からなぜか読めていて、これは作者の意図なのか?それともほんとうはどんでん返しにしたかったのか?っていうのはちょっと気になった。
・日本語で読んでるとぴんとこないけど、スターという名前は原書だと随所随所ですごく印象的なんじゃないかなって思った(つづりがStarなのかは知らないけど)。ミルトンの「スターズを見るのが趣味だ」がわかりやすいけど、美しい星を眺める場面でかならずスターが浮かんでくるんじゃないかな。
・ずっとそうといえばそうなんだけど、ウォークが最後の最後でただの傍観者だったって言う事実を突きつけられるシーンが無慈悲…って思った。本人もあきらめているけど、ウォークの人生を思うとさびしい。
オーディオブックだとなかなか気になったところを覚えておくってことがむずかしいんだけど、一箇所だけブックマークしていたところがあった。まだ中盤で、ダークがウォークに「教会で君を見かけるが。なにを祈ってるんだ」って聞いて「正しく、ふさわしい終わりだ」って答えるシーンだった。この作品をよくあらわしている言葉だなって思った。
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